お巡りさんな彼と、その弟は、彼女を(密かに)溺愛する

「わあ⁉」



長い足に気をとられていると、急に声をかけられビックリする。そのせいかグラリと体が揺れ、冷たい地面の上に体が落ちていった。


ぶつかる!――と身構えるも、待てど暮らせど痛みはこない。強く瞑った目を開けると、守人さんの顔のドアップが、私の目の前に君臨していた。



「ひゃ……っ」

「はい、慌てない。今度こそ落ちるよ?」

「あ……」



どうやら咄嗟に体を起こし、私を救出するため抱き寄せてくれたらしい。私の体の周り、少しのすき間なく、守人さんが覆ってくれていた。


ギュッ



「大丈夫?」

「は、はい……っ」



ぼーッとのぼせるような。そんなお風呂に入った感覚が、足元から湧いてくる。今が冬なんて信じられないほど、私の全身が汗ばんでいた。