家に帰っている途中に、小さな公園がある。
そこをのぞくと……ベンチから、何やら長い足が伸びていた。
「なんか見覚えがあるような……」
気になって、恐る恐る近づいてみる。
小さな公園だし、お昼前という事もあって、公園には人っ子一人いなかった。いざとなったら、すぐ逃げれるようにしておこう……!
ガサ、ガサッ
「……っ」
ゴクリと喉を鳴らす。ベンチの背面から迫った私は、息を殺して忍びつつ――そして、一気に前へ体を乗り出した。
すると、
「しゅ、守人さん⁉」
なんと。疲れ切った顔をした守人さんが、ベンチに横になって寝ていたのだ。
「スー……」
「か、風邪ひきますよ。守人さんッ」
ゆさゆさ揺するも、全く起きない。
……あ。制服じゃない、私服だ。薄いベージュのコートに、こげ茶のマフラー。ズボンは黒……って、細長い足だなぁ。
「――……こら」



