勇運くんが、私のお見舞いに来てくれた日。 ――ちょっと近づいただけで、本当にするつもりは、 ――勇運くんだから、大丈夫 なんて偶然のキス事があった後。 病室を出た足で、勇運くんは、とある場所を目指していた。 そこは―― 「おや、珍しいですね。お一人ですか?」 「……」 「……どうしました?」 勇運くんが目指した先。それは、交番。 柴さんが一人で机に向かっているところに、勇運くんがやってきたのだ。