「どちら様で、」



だけど、なんと。

外に立っていたのは……



「あれ、勇運くん?」

「柴さんと……兄貴?」



警察の制服を着た、柴さんと守人さん。

どうやら、お母さんのいう「来客」とは、この二人らしい。

だけど、お母さん不在の間に、



「どうして勇運が、冬音ちゃんの家にいるのかな?」

「……」



何やら新たな火種が、我が家に放り込まれるのだった。