そして――
夏海と勇運くんと私でテーブルを囲み、おやつを食べる。一息ついたら、やっと勉強の始まり。
「で、どこが苦手なんだよ。ノートと教科書だして」
「はい、ここです……」
向かい合って、私はシャーペンを持ち、勇運くんはメガネをかけた。
聞けば、さっきまでコンタクトをつけていたけど、夏海と手を洗う際に”泡こうげき”を受けたかなんだかで、目が痛くなって外したそう。
「夏海がごめんね」
「別に、楽しかったからいーよ」
目を伏せながら、ふっと笑みを浮かべる勇運くん。
メガネをつけているからか、雰囲気がいつもと違って……夏海のイタズラを快く許してくれた事も重なり、ドキリと心臓が音を立てる。
「勇運くんは優しいね。私だったら怒ってるよ」
「好きな奴の弟なら、同じように優しくするだろ。それよりホラ、ノートと教科書」
「……あっ。ご、ごめん!」
また、だ。



