「ねーちゃん、せんたくもの落ちてるよ?」
「夏海、ありが、」
そう言って、夏海が持っている物を見て、ピシリと固まる。なぜなら……それは、私の下着。
「あ、ぼくおやつ食べたい! にーちゃん、コレねーちゃんに渡しといて!」
「は? あ、おい!」
ぽーい
と投げられた物を、勇運くんは反射的に取ってしまう。そして、
「……~っ」
顔を明後日の方へ向けながら、無言で私に手を伸ばした。すごくソフトに、下着に触ってくれてるのが見ただけで分かる。
「あ、ああああ、ありがとう……っ」
帰路に置いてきたはずの羞恥心は、再び私へ集中し……
「穴があったら入りたい~……っ」
私は泣きながら、今度こそ洗濯物を「しっかりと」別の部屋へ隠したのだった。



