「……~っ」
それを見た瞬間、なぜか私は泣きそうになって。
――いくら三石が”私と関わらないで”って言っても、もう俺は決めたんだ。三石の傍を離れない、絶対に守るって
――だから……覚悟して。そして潔く諦めろ。俺はお前と一緒にいたいんだ
昨日は顔を青白くした勇運くんが、自分から夏海と関わってくれた。
それは、さっき勇運くんが言った言葉を、自分で証明してくれている気がして……。
さっきの言葉は本当なんだって。私に向けてくれる気持ちは、本物なんだって――勇運くんの全身から、私へと伝わってくる。
「俺、にーちゃんみたいなカッコイイ大人になる!」
「……まだ高校生だけど」
「じゃあ、コーコーセーになる! それで、ねーちゃんを守る!」
「ふっ、頼もしいな」
両手に握りこぶしをして「フン‼」と意気込む夏海。勇運くんは、その様子を見ながら穏やかに笑っていた。ずっと………………
ん?
なんか勇運くん、固まってない?



