お巡りさんな彼と、その弟は、彼女を(密かに)溺愛する

「にーちゃん~、ありがとう! にーちゃんがねーちゃんを助けてくれたんだよね!」

「や、お……俺は、」

「ねーちゃんを守ってくれたんだ! にーちゃん、超カッコイイよ!」

「!」



夏海の言葉に、勇運くんはゆらっと体を揺らす。

それが体調が悪くなったからなのか、単によろめいただけなのか――それは、勇運くんの表情を見ても分からなかった。



「夏海、おねーちゃんの所においで」

「え~、なんで?」



なんにせよ、勇運くんをフォローしないと!

ベッドを降りて、スリッパを履く。そのスリッパに一瞬だけ目を移した、その時に、


信じられない事が起こった。


なんと、勇運くんが床に片膝をつけ、夏海と視線を合わせていたのだ。