お巡りさんな彼と、その弟は、彼女を(密かに)溺愛する

「もう一度いう。

今、冬音にキスしたい」

「……~っ、」



眉に力の入った、真剣な顔の勇運くん。

耳は赤く染まり、たった今「キス」と口にした唇は、力強く真横に結ばれている。



「わ、私は……っ」



ドキドキしすぎて、頭が本当に真っ白になって――

近づく勇運くんを押し返すことも、思いとどまってもらうことも出来ないまま、ただ固まるしかなかった。



「冬音」

「~ッ」



二人の距離が、少し、少しと近づいた――

その時だった。



ガラッ



「ねーちゃん~!」



ドアを開け、勢いよく入って来た人物。

それは、半泣きの夏海。