お巡りさんな彼と、その弟は、彼女を(密かに)溺愛する

「この手、なに」

「何って……勇運くんこそ、何をしようと、してるの……?」

「なにって……決まってんだろ」



き、決まってるんだ……。

呆然としながら、勇運くんの言葉を待つ。

すると、案の定というか。勇運くんらしい答えが返ってきた。



「もう一回、冬音にキスしようとしてた」

「……~っ」



私は「ひゅっ」と喉を鳴らした後、ゲホゲホと咳きこんでしまう。


そして運の悪いことに……気管が刺激されてしまい、なかなか治まらなかった。

すると心配してくれた勇運くんは、私がお守りにしていた布団をはぐり、露わになった私の体を横向きにした。



「げほ、げほッ」

「おい、大丈夫かよ……」

「ごめ、げほ」



とんとん、と。勇運くんの手が、背中をリズム良く叩く。

心地いい振動に、咳も混乱していた頭も、少しずつ平穏を取り戻した。