「なぁ、冬音」
「っ!」
三石、じゃなくて――冬音。
初めて呼ばれたわけじゃないのに、初めて聞いたようなドキドキが、私の心臓をキュッとしめつける。
そんな中、勇運くんは私と離れた距離を、再び近づけた。
ベッドに寝る私に、もちろん逃げ場などなく。私はひたすら、勇運くんの顔が近づいてくるのを、顔を赤くして待つだけ。
カッコイイ顔に、さっきのキス――色んな事が渋滞して、思わず目を回してしまう。
もう、これ以上は……っ。
「す……すと、っぷ……っ」
「……」
ぎゅむ、と。
なんとか手を伸ばし、勇運くんの口に蓋をした。
私の手により、目しか露わになっていない勇運くんは……不満そうに、私をジト目で見る。



