三石が好きだ。お前を守りたい。三石が兄貴を好きなのは知ってる。それでもいい。それでもいいから―― 俺に三石を守らせて 病室の中、二人きり。 見える景色は、天井と勇運くん。 そして、聞こえる音は―― ドク……、ドクドク、ドキン 荒ぶる私の、心臓の音。