お巡りさんな彼と、その弟は、彼女を(密かに)溺愛する

「み、みみ三石……。
お、おおおは……おはよう」

「うん……、おはよう。勇運くん」

「……」

「……」



この沈黙……どっちだ。

三石は聞いちゃったのか? それとも、まだ聞いてないのか? セーフなのか、アウトなのか?



「……っ」



ゴクッと、思わず空気を呑み込む。

密室な空間が、どんどん室内の温度を上げているようで……たまらず、窓を開けようと鍵に手をかけた。

でも、


「……」


かけようとして、やっぱりやめた。これは「逃げ」なんじゃないかって、そう思ったから。



「なぁ、三石」

「……ん?」



背中を向けたけど、もう一度、三石と向き合う。近くに椅子があると知り、引っ張って来た。