俺ではなく、兄貴だ。
俺は学生で兄貴は警察官という立場上、仕方ないと思いながら……でも納得いかなくて、腑に落ちなかった。
三石のピンチに気づいてながらも、全く動かなかった自分自身に嫌気がさした。
だから――もし次に三石に困った事が起これば、必ず俺が助けてやるって。そう決めたんだ。
「なぁ三石。俺が、お前を好きって言ったら……どうする?」
この気持ちが、いつ生まれたのかは分からない。だけど気づいたら、元カレに怯える三石を守ってやりたいって。そう思っていた。
だけど、遠くからだと限界があるから……今度は三石の隣に立って、いつでも手が伸ばせるように。お前を守るために、傍にいたいんだ。



