お巡りさんな彼と、その弟は、彼女を(密かに)溺愛する

「やっぱり帰り道にいた! 良かった、勇運!!」

「兄貴……!」


パトカーの窓を開けて、俺を見る兄貴。その時、俺が小さい子供と一緒にいる光景を見て、驚いたようだった。

だけど俺は「丁度いい」と。助手席から降りてきた柴さんに、弟を「はい」と任せる。


「え、え? 何です?」

「その子をお願いします、柴さん。俺は先にココに行きます」


一瞬だけ見せたスマホの画面に、柴さんは目をやった。さすが日々パトロールしてるだけあって、場所を瞬時に理解したらしい。「ここは」と、確信づいた声で呟いた。

その言葉を最後に聞いて、俺は走り出す。

止めたのは、兄貴。