お巡りさんな彼と、その弟は、彼女を(密かに)溺愛する


ピロン


俺のスマホから、通知音が鳴る。

今度の音は分かる。
メールの着信音だ。


「まさか!」


急いでスマホを確認する。すると、送り主は「三石」。内容は、自身の現在地が載ったURLだった。


「~っ、よし! これで助けられる!」


しかも、案外に場所が近い。全速力で走ったら、十分以内には行ける。

だけど――


「ねーちゃん、危ないの!?」

「っ!」


弟を抱えてじゃ、全速力で移動は出来ない。だけど、弟を一人ここへ残して行くわけにもいかない。

クソ、どうしたら……どうしたらいいんだ!


すると、その時だった。

パトカーのサイレン音が、辺り一面に響き渡る。乗っていたのは、兄貴と柴さんだ。