連絡先を素早く開く。そして――――ある人の名前を押した。その瞬間「発信中」の文字が画面に浮かぶ。
良かった、と。
ホッと安堵の息を漏らした。
だけど……
「冬音~、変な事したら……分かってるよな?」
「っ!」
成希の姿は見えない。まだ遠くにいるはず……なのに――この廃墟が空っぽだから、ビックリするくらい声が反響していた。
もし電話をしたら、バレるかもしれない。
それだけは避けないと――!
画面に目をやり、急いで電話を切る。一瞬見えた画面は「通話中」に見えた。
ということは……いま相手は、スマホを見てくれている。手に持ってくれている。それなら――
私の居場所だけでも!!
SNSを使って、私の居場所を送信する。無事に「送信完了」の文字が出て、ほっと肩の力が抜けた。
だけど、その一瞬の気の緩みは――
すぐ近くで香るタバコの匂いで、一気に引き締まる。
「おい、冬音」
「っ!!」
良かった、と。
ホッと安堵の息を漏らした。
だけど……
「冬音~、変な事したら……分かってるよな?」
「っ!」
成希の姿は見えない。まだ遠くにいるはず……なのに――この廃墟が空っぽだから、ビックリするくらい声が反響していた。
もし電話をしたら、バレるかもしれない。
それだけは避けないと――!
画面に目をやり、急いで電話を切る。一瞬見えた画面は「通話中」に見えた。
ということは……いま相手は、スマホを見てくれている。手に持ってくれている。それなら――
私の居場所だけでも!!
SNSを使って、私の居場所を送信する。無事に「送信完了」の文字が出て、ほっと肩の力が抜けた。
だけど、その一瞬の気の緩みは――
すぐ近くで香るタバコの匂いで、一気に引き締まる。
「おい、冬音」
「っ!!」



