お巡りさんな彼と、その弟は、彼女を(密かに)溺愛する

ん~。誰かと一緒って……あ、そうだ。

これから勇運くんを追いかけるから、勇運くんと合流する事になるよね。


「この前、家に送ってくれた子と、これから合流するよ」

『そう、分かった。なら大丈夫ね。夏海の事をよろしくね。何かあれば電話するのよ』

「分かった。お仕事がんばってね」


そうして窓越しに手を振った後――私と夏海は、小走りで勇運くんの後を追いかけることにした。


「夏海。今からお姉ちゃんと、よーいドンしようか」

「やるー! 僕はやいからね!」

「よーし。じゃあ、よーいドン!!」


手を繋いだまま、勇運くんが通っただろう道を辿って行く。

すると――勇運くんの後ろ姿が見えた。良かった、追いついた!


この時「夏海と一緒だから、勇運くん嫌がるかな」と思ったけど……嫌がられたら嫌がられたで、距離をとって電話で話そう。


とにかく、どんな形でもいいから、勇運くんと話がしたい。