あ、瞬君だ…。ずっと目で追っていたら目が合ってしまった。慌てて目をそらしてため息をついた。
気を取り直して自己紹介!私、本田和花!6年4組で図書委員長です!で、例の6年2組の溝口瞬君が好き。小学4年生のときからずっと好きなんだよね。でも、瞬君は私に興味ないみたい。まあいいもん!私にはたっくさん友達いるし!
「おっはよー!」
ガラガラと教室の扉を開け元気よく挨拶をする。するとー
「おはよー!外遊びに行かね?ドッジボールしに行くんだけど!」
「行く行くー!ちょっと待ってて~!」
そう返事をしてランドセルを机の上に放り投げて、太一と一緒に廊下を走り、階段を8段くらい飛ばしながら校庭にいった。太一!それは、クラスのムードメーカーであり、下ネタ大魔王である!そして保険委員長だ!なぜこやつが保険委員長に慣れたかというとー
委員長決め会議
あ~委員長決め会議だっっっる!めんどくさいー。なぜ興味のない委員会の委員長の投票までしないとならないんだよー。
ここは視聴覚室。今各委員会の委員長に立候補した人たちが集まっている。私はもちろん図書委員長に立候補している!だけど割と図書委員長の立候補者数が多かった。ため、あまり焦ってはないが焦っていた。なぜなら去年副委員長だったやつがいるからだ!名前は川上愛理。だけど、これは児童が投票ため、友の多い私は勝ち格なのだ。だから絶対図書委員長になれる自信はあった。ほかの委員会の委員長決めは適当に仲いい人に投票をしてぼーっとしているうちに図書委員の出番がきてしまった!私は何を言えばいいか全く考えてなかったため頭の中で何を言うか考えていた。意気込みを発表する順番はじゃんけんで決めてーもちろんじゃんけんがとても弱い私は負けました☆ということで一番最初に私は意気込みを発表することになった。私は真ん中にたち自信満々の表情で
「私が図書委員長になったら、図書室の本を誰よりも大切にして、えーっと!みんなが図書室に来てくれるように頑張ります!えーっと!多分この学校の中で一番私が図書室の本を大事にできる自信があって活気あふれる図書室にできます!えーっと!頑張ります!」
と、とても大きな声ではりきっていった。
多分大丈夫。そう思ったら愛理が
「私は、図書委員長になったら絶対にしたいことが3つあります。一つ目は…」
私は眠気に打ち勝てず半分寝ていたら愛理はとんでもないことをいいだした。
「3つ目は、去年の図書委員長ができなくて私たちにたくしたことがあるからです!」
な、なにー!これはパワーワードだぞ!そもそも私は去年じゃんけんでまけてまけてまけて一番やりたくなかった給食委員になってしまったのだ。今年もじゃんけんでまけてまけてまけてしまうと思ったため確実な図書委員長になっとくという手を使ったというのに。その発言は反則だー!心の中で叫びながら、他数人の意気込みも聞いて運命の投票の時間になった。集計が終わりドキドキしながら結果に耳を傾けるとー先生が
「とても接戦でしたが投票で図書委員長は、本田和花さんになりました!みなさん拍手!」
パチパチパチパチ!
やったーーーーーーーーーーーー!今年は図書委員長として、図書委員会に入れるぞー!
となりの愛理の表情は見ないように意識していると
「続いては保険委員長決めを行います。保険委員長に立国した人は前に出てきてください。」
といって前に出てきたのは太一だった。正確に言うと太一だけだった。私が、心の中で大笑いしていたら、先生が困ったように
「1人ですが、一応太一さんの意気込みを聞いてみましょう。」
太一が元気よく
「はい!石鹸とトイレットペーパーを毎日必ず補充したいです!頑張ります!」
そんなの当たり前の仕事だし~!私はもうにやにやを抑えることができず笑っていると、またまた先生が
「じゃあ保険委員長は太一さんで決まりということでいいですね…?ではみなさんお疲れさまでした。」

そんなこんなで太一は保険委員長になってしまったのだ。ちなみに、委員長としては何もしておらず、石鹸とトイレットペーパーの補充だけをしている。この前保健室にいくと、保険の先生が
「あの委員長どうしようもないわね。委員長交代できないかしら」
と真剣に言われた。それなら私が2つの委員会の委員長をやりたいと思った。なんたって瞬君もいるし。そんなことを考えていたら
「はい当たった~」
とクラスの男子