「っ…な、何でもないです」


私が部屋へ戻ろうとした時
腕を掴むオーナー。


「いつまで引きずってんだ」

「ち…違います…」

「簡単に捨てる様な男にいつまで未練ったらしくしてるんだ。まあ…あんな男を選んだお前も悪いけどな」

「なっ?!…や、やめて下さい……説教は聞きたくないです…」

「そうやって逃げてるから先に進まないんじゃねぇの?いい加減理解したらどうだ」


な、何なの本当に。
言ってる事は分かるけど…でも…。
今言う事ないじゃない。