契約から繋がる


「じゃあ私はこれで…」

「待って」


立ち上がる私の腕を掴み
じっと私を見上げる男。
その瞳はすごく澄んでいて
どこかの誰かさんと偉い違いだね。


「俺は海。柳瀬海【ヤナセカイ】」

「私は里菜」

「里菜ちゃんか…。もしよかったら…また会えない?」

「う〜ん…」

「ちょっとだけでもいいから…」


どうしよう…。
今にも消えてしまいそうな人…。