「ねー君。もしかして、やりたいの?」 何このいかにもって男。 やりたいのって…。 「………いいえ」 「何だこの女」 男は去って行く。 誰に声をかけられても同じ。 どんなイケメンだろーが同じ。 私の気持ちは変わらない。 かじかむ手に息をかけて 暖めながら、あの男が諦めるのを待つ。 今は夜の11時。 マフラーしてコート着てるけど さすがに冷えるな…。