〜癒しcaffeへようこそ〜

女性の名前は今村奈帆《いまむらなほ》さんと言い、歳はまだ26歳で、この近くのビルでOLさんをしているとの事でした。



奈帆さんはその後聡子さんと30分以上仲良く話し込み、2人は友達になったようです‼︎



「私このお店気に入っちゃった‼︎職場からも近いし、私リピーターになります」



「それは良かった‼︎また是非来て下さい」



聡子さんと奈帆さんはすっかり打ち解けたようで、2人で笑い合っています。



来店した時の暗くて悲しそうな表情はもうなくなり、奈帆さんは晴々とした素敵な笑顔の表情に変わっていました。



「また、コーヒーでも飲んで、一息つきに来て下さい。いつでもご来店をお待ちしています」



薫さんが深々とお辞儀をし、聡子さんと薫さんは笑顔で奈帆さんを見送りました。



奈帆さんは「また絶対に来ます」と嬉しそうに帰っていきました。



「何か…私興奮して言い過ぎましたかね…」



聡子さんが自分の言ってしまったことを気にして薫さんに恥ずかしそうに相談します。



「そんな事気にしなくて大丈夫ですよ‼︎聡子さんと話して、奈帆さんは心が救われたと思いますよ。現にあんなに嬉しそうに帰っていきました。聡子さんには人の心を安らげる力があると思います」



薫さんは自分の接客に自信がなかった聡子さんに労いの言葉をかけました。



「そうだといいけど…⁇私もっと接客を学んで、お客さんと話せるようになりたいです」



聡子さんはこの癒しcaffeで働くようになって、すっかり接客の仕事に見出されたようです。



「それは感心なことですね。聡子さんは努力家で本当に偉い‼︎」



薫さんは笑顔で聡子さんを褒めました。



薫さんは本当に優しくて許容力のある偉大な人だなと聡子さんは思います。



でも…



薫さんにも、どことなく寂しげな何かをひきずっているような、寂しい影のようなものがあるように思えてならないのです…



そう思いながらも何となく聞くことはできなくて、聡子さんはいつか話してもらえるだろうか⁇と胸の内に聞きたい気持ちをそっと閉まうのでした…