リューセイが受けだから、ショーマは攻め。
ショーマは翔真をモデルにしている。
その翔真が遥さんと被るのだ。
遥さんに、ベッドに押し倒されて、服を脱がされて(そこまで言ってない)、それからキスをされて――。
駄目だ。この案件は致死量を超えている。
「な、なんとか、やってみるよ」
断れない性格の私は引き受けてしまった。
小春は私の様子に首を傾げながらもノートPCに向かってカタカタと作業を始めた。
私はそのとなりでラフ画を描く。
遥さんを思い浮かべながらショーマのイラストを描くのだ。
私たちはそれぞれ別々の作業をしながら話をする。
「そういえばいろは、もうすぐ誕生日じゃん?」
「そうだね」
「18になるのかあ。いいなーうらやましい! 早生まれって損だよー」
「どうして?」
私はどきりとしてイラストを描く手を止めた。
18歳になったら結婚できるからということをドキドキしながら考えていたら、小春はため息まじりの声を出した。
「18になったら成人向けの同人誌買えるじゃん」
それなー!!!
