18婚~ヤンデレな旦那さまに溺愛されています~


 私は撮った写真はずっとスマホにあるし、パソコンに保存してもアルバムにすることもなく、ずっとそのまま放置してしまうのに。

 奥の並んだファイルの年月日を見ると、どうやら結構昔からのものが揃っているようだ。


「遥さんの、写真……!」


 思わず胸が高鳴った。

 遥さんは今までずっと写真を撮られることを拒んでいたから、一度も彼の写真を見たことがない。

 だけど、こんなにあるなんて、まるで宝物を見つけたみたいだ。


 どうしよう。勝手に見たら怒られるかな?

 でも、きちんと元に戻しておけば大丈夫かな。


 私は遥さんの小さい頃の写真が見たいという欲求に耐えられず、アルバムの表紙をめくった。

 彼がほとんど家族と旅行にも行かず、家族団らんの時間さえなかったという加賀さんの情報など、私の頭の中からすっかり抜けてしまっていた。


 遥さんの、昔の思い出――。


「えっ……?」


 写真を見た私は一瞬、目を疑った。

 パラパラとページをめくると、どれも遥さんではなかったのである。


「なに、これ……わたし?」