いてこんな事をやっているんだろうな。

「いやー、菊ちゃんめっちゃ優しいわぁー」
「ほんとだよ、わざわざガリ勉まで誘ってあげるなんてさ!」
「ほらガリ勉頭下げて感謝しろよな」

周りの男子が、茉白さんのことを、褒めあげる。こんなことももう慣れっこ、こんな時は、いつも、私は、敵。

「ごめんなさい、もう用事迫ってるから。」
「あ、ごめんねぇ〜こんなに引き止めて。また明日ね」
「うんまた明日。」

私は、逃げるように廊下を急いだ。後ろから、私の陰口が迫ってくるのを感じながら。