あなたにやっと気持ちが届いた

「位置についてよーい」

バン

ピストルの音と同時に始まった体育祭。最初の競技は100メートル走だ。

私は速いほうではないが組み合わせがラッキーなことに私は1位になった。

私たちの学校は基本自由なので日の当たらないところで応援していた。

桧山先輩は群を抜いて1位だった。

「桧山先輩すごいね!美月!」

「うん!」

「あ、あのー」

「はい?あ!」

「急にすみません。本数はまだあるんですがそろそろ足した方がいいかと思いまして、」

そう声をかけてきたのは同じ給水係の1年だった。

「わかった!じゃ、桧山先輩も呼んでから行こうか、」

「はい!そうですね。」

うわ、桧山先輩ほかの先輩方と話してるどうしよう。でも、勇気出すしかないか!よし!

「桧山先輩。あの、走った後で申し訳ないんですが、」

「ん?どうした?」

「そろそろ飲み物足しに行きませんか?」

「そうだね!じゃ、行こうか!」

そう言って話していた先輩たちとは別れて3人で補充しに行った。