「――ご名答」
相手は満足げに笑った。
「問題を簡単にしておいたのは、
確実に正解して貰って、あなた達にここに来てもらう必要があったのと、
私の事情で少しの時間稼ぎをしたかったからです。
何せ、遠隔で人を操りながらチェスゲーム、なんて芸当をしなきゃいけなかったもので」
「……何言ってやがる?」
「白石星羅。
彼女はなかなか面白い人間ですね」
俺ははっと息を呑んだ。
「…彼女に何かしたのか?!」
「……いえ。ただ少し力を量らせてもらっただけです。
私の駒となりえるかどうか」
「………」
「…ふふ。本当に何も手出しはしてませんよ。
私の目的は彼女じゃない。もっと違うものだから」
「……お前の目的は何だ?
やっぱりアカツキが目的なのか?」
慎重になりながら問い掛ける。
すると相手は笑いながら答えた。
「月村明月。
彼女もいずれは手に入れるつもりですが、まずはあなたの中に眠る力を目覚めさせてからです」

