俺はぽりぽりと頬をかいた。
「いや……。
実は犯行予告文の意味が全部分かったわけじゃなかったんです。はい」
正直にそう白状すると、アカツキの視線がさらに冷えきった。
「よくもそれであんな自信満々に言えたな」
「…う。仕方ないだろ…。
赤い光が灯る港っていうのがどうしても分からなかったんだから」
「…赤い光が灯る港…?」
「うん。
多分、これもどこかの場所を比喩的に表しているとは思うんだが」
「……赤い光が灯る…」
アカツキの視線がふと俺の後ろの方へ向いた。
「なぁ。シュン」
「ん?なんだ?」
「……赤い光って、もしかしてあれのことじゃないのか?」
アカツキは俺の後方を指差して言った。
「え?」
その指差す先を振り返って見る。
「……あ。あれは……」
――そこには確かに。
アカツキの言う通り、暗闇に煌々と灯る、”赤い光”があった。

