「……はぁ」
俺は不思議そうに白石さんを見た。
「信じてない顔ね。でも本当よ。
私はもともと白石家の本当の娘じゃないの」
さらりとそんな爆弾的なことを独白した。
「………え」
戸惑う俺に構わず、白石さんは続ける。
「私はね、養女として今の家に迎え入れられたの」
そう言って、テーブルの上に置いた手を開く。
そこにはまるで手品のように、あの透明な赤いサイコロが現れた。
「――私の勝負強さを買われてね」
「………」
「ふふふ。
驚かせちゃったかな。
いきなりこんなヘビーな生い立ちを告白されても戸惑っちゃうよね」
俺は、じっと白石さんの顔を見つめた。
あの時みたいに俺を騙そうとしているようには見えない。
だとしたら…、
「……なんで」
疑問が湧き起こる。
「……なんで、俺にそんなことを話すんだ?」

