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俺は白石さんが用意してくれた海パンを履き、パーカーを羽織って外へと出た。
プールはやはり船の上にあるだけに、泳ぐには適していない広さだった。
中に居る人も、浮き輪に乗ってぷかぷか浮かぶか、ビーチボールで遊ぶか、どちらかという感じだった。
「……ふむ」
それらの光景を眺め、俺はプールサイドのデッキチェアでくつろぐことに決めた。
たまには少しは体をこんがり焼いてみるのもいいだろう。
俺はチェアに座り、眩しい太陽の光を感じながら目を閉じた。
「おっまたせー」
その声に目を開ける。
デッキチェアの傍に白石さんが立って、俺を覗きこんでいた。
赤いビキニはフリル付きで胸の谷間辺りでリボンが結わえてある。
「どうかな?」
頭にあげているグラサンに手を掛け、軽くポージングを取り、感想を求めてくる。
「えーっと…」
似合っているとは思うが目のやり場に困る。
白石さんは色白で小柄で華奢で腰回りもほっそりしていて…と思いきや、意外にその…膨らみがご立派で…。
「あっ、月村さん。こっちこっちー」
俺の心の葛藤などいざ知らず、白石さんが元気よく手を上げ、アカツキをこちらに招いた。

