俺はどうしたらいいのか思案する。
考えに考え、慎重に言葉を選び、言った。
「……ぇと……出来れば…お前の返事も訊かせて欲しいんだけど」
おずおずと訊いてみる。
「…その……、今までのままの幼馴染の関係でいるか。…もしくは……もっと関係を進めていくか…」
自分が言うより、訊くほうが緊張する。
アカツキの気持ちを訊くほうが……。
「……どう、なのかな…」
ゆっくりとアカツキのほうを見つめて訊ねる。
アカツキはいまだ硬直が解けてない。
「………幼馴染でいるのも嫌だ、って言われたら困るんだけど」
言って、これはずるいだろうか、と思った。
もしも振られたとしても、ずっと変わらずアカツキの傍に居たい、と思っていた。自分勝手ながら。
アカツキは何も言わない。
不安になってくる。
「……なぁ」
思わず手を伸ばし、アカツキの肩に触れた。
「………ッ!」
するとビビクンッとその肩が大げさなほど震え、アカツキは跳ねるように立ち上がった。
俺の手から逃げるようにその場から少し退いた。
これにはちょっと傷ついた。
どうしたっていうんだろう。
だけどめげずにもう一度訊いた。
「……あの……返事は…」
しかし訊き終わる前に、アカツキはバッと身を翻した。
小走りに部屋から出ていく。
素早かった。
あまりの突然のことに、俺は呆気にとられてそれを見送った。
(…なんで?)
間抜けながら、その三文字だけが頭に浮かんだ。

