再び目が覚めた時には、明るいなかに居た。
……眩しい。
いや。
この場合の「再び」っていうのは実際に正しくないかもしれない。
初めて、と言うべきなのか。
なぜなら、ちょっと前の記憶のアレが夢だった可能性は十二分に有る訳で…。
というよりむしろその可能性のほうが高い。
現実感のある夢ではあったけど、同時にあまりにも現実感の無い夢でもあった。
「……うぅ…ん…」
もそり、と体を動かす。
気分は今までにないぐらいにスッキリしていた。
何か全身の疲れが一気に取れた感覚だ。
「やっと起きたか、この三年寝太郎」
爽やかな目覚めには似つかわしくない、憤然とした声が上から飛んできた。
ほら見ろ。
現実ってのはこういうものだ。優しくない。
「…んー?」
目を擦りながら、そちらを見上げる。
「アカツキ?」
ぼけーっとしながら、呟く。
なんかもうちょっとこの心地良い目覚めの余韻に浸っていたい気持ちだった。
「実際は二日寝太郎だがな」
アカツキはどっかとベッドの縁に腰を下ろしながら言う。
「……ふつ…」
言葉を発そうとして、つっかかって出なかった。
喉がカラカラに乾いていた。
アカツキが水の入ったコップを手渡してくれる。
「ありがと」と言って上半身を起こして受け取り、水を飲み干して、人心地ついた。
頭も回り始め、徐々に周りの状況を把握していく。
どうやら俺はベッドの上で寝ていたらしい。
しかも自分のではない。
「………あれ。……俺は…」
頭を掻きながら不思議に首を傾げた。

