「あははは。いないいない。何言ってんだ」
首が徐々に絞まっていきながら、冷や汗を垂らして乾いた笑みを浮かべながらも否定する。
一体なんだって脅迫されてんだろ。
「……ふんっ」
アカツキは荒っぽくパッとその手を離した。
「もし居たりしたら、そいつをぶちのめしに行くところだった」
恐ろしい事を言う。
「何でそこまで…」
……怒ってるんだ?
訊きかけた俺に、アカツキが勢い良く、
「そりゃあ、私がっ」
と言いかけて。
はたと。つまずいたように中断した。
困惑したように眉を寄せる。
「……な、何でもないっ」
ふいっと顔を横へ向けてしまった。
見るとその不機嫌そうな横顔が少し赤い。
なんだか最近のアカツキはこの通り、様子がおかしい。
「それより朝飯何も無いんだろっ。昨日、冷蔵庫見たら空っぽだったし」
無理やりに話題を変えてくる。
「……あ、ああ」
戸惑いつつも、指摘どおりなので頷く。
「だったら早く出るぞ。コンビニ寄って行くから」
まくし立てるように言ってくる。
「…わ、分かった。
俺、着替えてくるわ」
急いで、リビングを出て、階段を駆け上がっていった。

