「悪い夢?」
聞き返す。
確かにさっきも魘されてたみたいだったけど。
「小さい頃の思い出…」
ぽつりと呟く。
「母さんが殺されたときのこと――」
目を見張ってアカツキを見た。
云わんとしている先の重要性に気づいた。
「そのことを話しておきたいんだ」
言いながら、アカツキは明らかに無理をしていた。
言いたくないことを言おうとしている…。
「……それ、俺に話していいことなのか?」
おずおずと訊いてみる。
アカツキは俺のほうを見た。
「――聞いて欲しいから言うんだ」
その翳りを隠さないままに話し始めた。

