何しているんだろうな、俺は。
うなされているなら手っ取り早く起こしてやればよかったのかもしれないけど、どうしてかそうはできなかった。
普段はあんなに強いアカツキが、何だか放っておけない子供みたいに見えた。
そのままの姿勢でじっとしていると、アカツキの寝息がだんだん穏やかになっていった。
うわ言のような寝言も無くなる。
規則正しい寝息が聞こえてくる。
もう大丈夫かな…。
ほっと安堵する。
やっぱりアカツキには弱気な姿は似合わない。こんな姿を見せられちゃ心配だってする。
気が緩んで、急にどっと疲れが襲ってきた。
「……う~っ」
俺も眠いな…。
ぼんやりそのまま座っていたら、目蓋が下がってくる。
そういえば今日は色々とあったもんなぁ。ホント。
災難ばかりの一日だった。
今は夕方だから、もう学園祭も終盤か。
あれやこれやと色々有ったくせに、一日が終わるのは早い。
椅子に座ったままベッドの端に頭を乗せた。
それにしてもマジ疲れたな。
教室に戻るのさえ億劫だ。面倒くさい。
手首と脇腹の痛みも遠くなるぐらいに眠い。
いいや、もう。
寝てしまおう。
どーせここには俺達以外誰も居やしない。
その静けさが余計に眠りを誘う。
…あっ、やべ。
そうだ。俺、女装したままだった。着替えなきゃな…。
あー…でも……眠……。
途切れかけの意識は波のように押し寄せてきた睡魔にさらわれていった。

