…うーむ。
とりあえずどう切り返せば良いのだろうか?
事情が事情だけに、ベストなアンサーが思いつかない。
「奨学金とかさ、何かどうにか出来る道ってないのかな?」
現実的な事を口にしてみる。
「奨学金は何とかなるかもしれませんが、入学金免除とかは特待生じゃないと無理みたいでして…」
彼女は眉を寄せて答える。
困ったな…。
ところで、何でこんな場所でこんな進路相談みたいな事をやっているんだろう。
しかも初対面の人相手に。
そこでようやく俺は本題に立ち帰った。
「えっとー。
もしかしてその為の勝負云々にアカツキの強運が必要だって――そう云う事なのかな?」
彼女ははっとした顔で俺を見上げ、
そして力強く頷いた。
しかし、その反応を見てから「あれ?」と思った。
何やら先ほどの彼女の説明と食い違うような…。
「でもさぁ、勝てない勝負はしないんだろう?
運に任せるようなことをしていいのか?」

