Fortunate Link―ツキの守り手―



「…ちょっ!待ってっ!ストップ!」

慌ててその手を押しとどめる。

白石さんは動きを止め、至近距離で顔を見上げてくる。
いつになく距離が近い。

バクバクいってる鼓動が、相手に聞こえるぐらいの…。


「だったら自分で脱いで付けるから!うん!」

パニックに陥りつつも必死に抵抗。

ここまでがギリギリ俺が妥協しきれるライン。

とはいえ、もう心の中では泣いちゃってるけどね。変態万歳。


しかし白石さんは、ふふっとにやける。
この顔はロクなことを考えていない顔だ。

「…自分で付けられるの?」

わざわざそのホック部分を見せ付けてくる。

「うっ」

呻く。痛いところを突かれた。

「……大人しく私に任せとけばいいのよ」

再びボタンに手を掛けてきて、一つ一つ丁寧に外していく。

全てを外し終え、脱がされる。


「…うん。思ったよりイイ体してるね」

胸から腹の辺りを指でなぞってくる。

逃れようと身をよじるが、させまいと身を寄せてくる。
背後がロッカーなので逃げられない。

「ほど良く締まってて…。
シュン何かスポーツやってるの?」

「…ち、中学ん時、剣道を…」

そろりと足を移動させ、何とか逃げたいと無駄な抵抗を試みる。

羞恥のあまりに体まで火照ってきていた。

その体に先ほどのブラをあてがってくる。

「後ろ向いて」

為すすべもなく従うと、ホックを留めてきた。
胸に圧迫感があって気持ち悪い。

しかし白石さんは動かないまま、背中に指を這わせてきた。

「……ちょっ」

今度こそは何とか逃げることが出来た。
もう心臓がドキドキのバクバクのガタガタのクラクラで…。意味不明。

「ふふっ。本当に可愛いなぁ、シュンは」

口元に手をやりながらクスクス笑う白石さん。


「……触られると感じちゃう派?」


どうして、この人はこうも刺激的な発言ばかりカマしてくるのだろう…。

このまま一緒に居れば、確実に長生きできないような気がした。