「はぁぁぁ…」
今日もロクでもない一日だった。
放課後、荷物を鞄に詰め込みながら重々しく嘆息し顔を上げると、そこにアカツキが立っていた。
「……ど、どうした?!」
いきなり気配なくそこに居たもんで、驚いて訊いてしまった。
アカツキは表情を変えず答える。
「昼飯ん時に、瀬川に言われてたこと訊きに行くんだろ?」
「あ、ああ…」
良く覚えてたな…。
俺は頷き、教室を出る。
「まぁ、それはそうだけど。
別にアカツキもついてこなくてもいいんじゃ…ふぶっ?!」
俺の鼻の穴に二本の指がぶっ刺された。
「私が居ちゃ駄目なのかよ?!」
目を剥いて訊ねてくる。怖すぎる。
「ほんなことないでふ…ふがっ」
鼻から一気に指が引き抜かれた。
俺は思わず鼻先をさする。
いやはや強烈な鼻フックでございました。
「…その…駄目ってことはないけど…。
もしかして…その、行ったら危ないかもしれないだろーが…」
そう言うと、アカツキはふんと鼻を鳴らした。
「お前はいつもひとの心配ばかりだな…」
「………」
…そうなのだろうか。気にしたことはないが。
「ひとの心配の前にまず自分の身を案じたらどうだ」
苛立たしげに言うアカツキの横顔を見た。
もしかして、俺のことを心配してくれているのだろうか…?
「…て、おい、シュン」
「ん?」
「これはどこに向かってるんだ?」

