Fortunate Link―ツキの守り手―




昼休みが終わった後の5時間目の授業は体育だった。

お昼を食べてすぐに運動なんぞかなり体に悪そうだが仕方ない。若さで乗り切ろう。


外はお昼前からしとしとと雨が降り続いている。

よってグランドが使えないので、体育館での授業とあいなった。

女子も同じく体育館での授業らしく、館内はちょうど真ん中のネットをカーテンのように引いて2分割にされた。

片面が女子がバトミントン。もう一面は男子がバレーボール。

体育教師はやる気ナッシングのメタボ腹で、「パスの練習をした後、アタックの練習…」とか言って、いつも通りのダラダラしたメニューを生徒に言い渡す。

俺は境目のネット付近で腕を組んで佇んでいた。
「うりゃぁー」といらん掛け声と共にアタックを打つオレンジ頭をひたすら睨みながら。

目を刺激するオレンジを見つつ、後ろから思いっきりボールをはたいてやろうかなとか不穏な事を考えていた。

「ねぇねぇ、守谷君」

控えめな声が掛かった。
いつの間にやらネットを隔ててそこに女子の小集団が居た。

心臓がちょこんと跳ね上がった。

「…な、何すか?」

やっぱり敬語になる。
どうも大勢の女子に言い寄られるのは苦手だ。

「あのさ、守谷君って瀬川君と仲良いんでしょ?」

「…へ?いや全然…」

そういえばあいつ要らぬ事を言い触らしてたんだっけ?
本当に大迷惑のことこのうえない。

「でも聞いたよ?前々からの知り合いだって」

聞き覚えのある言葉が返ってくる。

思わず頭を抑えた。
気のせいじゃなく頭痛がする。