Fortunate Link―ツキの守り手―




4時間目の終了を告げるチャイムの音が響く。

「メシ食いに行くぞ」

「……え?」

顔を上げると、そこにアカツキが立っていた。

「さっさと行くぞ」

迷う間も無くアカツキに強引に腕を引っ張られる。

「…痛い!痛いって!」

「昼飯なら私が奢ってやるから」

…だからゴタゴタ言わずに付いて来い、という事らしい。

近くの席のサトシが何やら含んだ笑みを浮かべてこちらを見送っていた気がするが、それは見なかった事にしておく。



アカツキに引っ張っていかれるがまま連れて行かれた先は、やはり食堂だった。
食堂内を見回すと、いつものように8割がた席が埋まっていた。
なかなかの盛況ぶり。
購買の品揃えの悪さに、どうしても学食の方へと流されてしまうのだ。


俺は中華丼特盛り、アカツキはチャンポンメンを手に席に着く。

どちらも中華で纏まっているのは単なる偶然。示し合わせたわけではない。

「頂きます」

丁寧に手を合わせてから頂く。
何せ奢って貰っている身の上なので。

正直ありがたい。
アルバイトの給料が入ってくるのはまだ先だし。
今はなけなしの貯金を切り崩して、貧相な食生活を送っていたところだった。

黙々とひたすら箸を動かしていると、

「おーっす。相席ええか?」

頭上から聞き覚えある関西弁が響いた。