「みんな、変身よ!」
レッドの女の子が素早く周囲に目配せして言う。
「装着!!」
各々メガネケースを取り出す。
「…あっ、やべ」
ポケットをまさぐりながら、グリーン(※注:白石さん)が呟く。
「間違えてDS持ってきちゃったな~」
その手にはメガネケースにしてはいささか大きすぎる某ゲーム機。
現実的には絶対に間違えっこない。
そういえば、スポンサーにNint◎ndoがついてたっけ…。
「心配は無用だ!グリーン」
ここで、ようやく俺が舞台上に登場。
衆人環視の中に晒される。
――うわーハズイ!!
客観的に見れば、とんね○ずのもじもじ君的な見映えだと思われる。
「半月ソルジャー?!」
言いながら、グリーンもとい白石さんは必死で笑いをこらえている。
俺はひたすら羞恥心に耐えた。
…くそぅ。後で覚えてろ!
「受け取れ!お前のメガネだ」
グリーンのメガネケースを投げる。
俺の役割はこれだけ。
後にも先にも何の見せ所もやってこない。
単なる恥さらしだ。
悪ふざけとしか考えられない。
アカツキの殺されそうな脅しさえなければ、間違いなくズラこいてた筈だった。

