「ムリッ!絶対ムリ!
恥ずかしくて死ぬって!!」
「そんなぐらいで死なねーよ」
”そんなぐらい”のレベルが分かってて言ってるんだろうか。こいつは。
その後も俺はひたすら「死ぬ!」を言い続けた。
見苦しかろうが関係無かった。
周りのイベント関係者らも何だか注目してきている。
…見ろ。
みんな同情してきてるじゃねぇか。
だからどうか誰か俺を助けて下さいよ。
「ガタガタうるせぇよ」
「…ふぐっ」
両頬をガッと片手で掴まれる。
そのまま上へと持ち上げられた。
――何て腕力だ。レスラーか。
「そんなに死にてぇなら、
今ここで息の根を絶やしてやろーか」
地を這うような声で脅してくる。
これはいつもの機嫌の悪さどころではない。
アカツキの後ろに、牙をむき出して吠える猛虎の姿を見た気がした。
「お前、本当に女子高生か?」と思いながら、俺は青い顔でぶるぶると頭を横に振った。

