Fortunate Link―ツキの守り手―


二人はどこかで見たことあるようで無いような二人だった。
多分同級生なんだろうが、名前が分からんので、アカツキの妹分AとBとしておこう。

「あなたたちも映画を見に来てたの?」

白石さんが二人に訊ねる。

「んん~。それが本当の目的って訳じゃないんだけどね」

「私達『乙女戦隊月影』の劇場版公開記念のイベントショーの助っ人に来たんだけど、それまで時間あるからちょっと映画でも見ようかってことになって」

妹分AとBが答える。

「じゃあ、ショーはもうじき?」

「はい。4時半からなんで、もう行きまぁす♪」

「そう。頑張ってね!
月村さんも」

そう言って、白石さんは俺の腕に腕を絡め、ビッタリくっついてきた。

「…こ、こら」と内心慌てる。


「私達はこれからまだまだ遊んでくるので♪
じゃあね!」

そう言って、物凄く楽しげに手を振り、俺の腕をぐいっと引っ張っていく。

「ちょっ…」

そのまま連れて行かれそうになったが、

「うぐっ」

今度はその進行方向とは逆に後ろから襟首をつかまれた。

「ちょっと待て、コラ」

この物騒な声はやっぱりアカツキだ。

「お前もショーの手伝いしろ」

…何ですと?

「ちょっと。勝手なこと言わないで。
私とシュンは今、デート中なのっ」

「…デートだぁ?」

奴の不機嫌ボルテージが上がるのをひしひし感じた。