「まぁまぁ。そう遠慮なさらずに」
「遠慮してねぇよ!願い下げだって言ってんだ。こんな口の悪い鳥」
「口は悪いですけど、とっても有能なんですよ。
いざという時は必ず月村さんを守ってくれる筈です。そこに居るへなちょこな守り手さんより、よっぽど役に立つと思いますよ」
「……何だとこら」
聞き捨てならん。
「ふふ。ごめんなさい。少し言いすぎました。
でもいくらあなたが頑張っても24時間月村さんを見守ることは実質不可能でしょう。
あなたの負担を減らす為にも九ちゃんが付いてた方がいいと思うんです」
「その鳥がいざという時にアカツキを守れると言うのかよ?」
「それはできませんが、アカツキさんに危険が迫った時、あなたに知らせることぐらいは出来ます」
そう言って、九官鳥の九兵衛を肩から指に乗せ換え、宙へと放った。
すると九兵衛は滑らかに飛び放ち、アカツキの肩の上へ舞い降りた。
そこにとまってじっとしており、さっきまでの煩さが嘘のようにおとなしい。
「どうですか?月村さん」
「…ふん。まぁもらってやってもいい」
「おい、アカツキっ」
さっきはいらんと言ってたくせに。
「嘘だか本当だか分かんねーけど、もし役立つならあるに越したことは無いだろ」
「…いや。だけど…」
こんな怪しいものを何でそんなにすんなり受け入れるんだ。
「――守谷君」
急に真面目な声になって、保健医は俺を制した。

