「おいっ!何してんだ!」
その信じられないほどの見事な自滅っぷりに、突っ込まずにはいられなかった。
「何のこれしき!戦いはまだまだこれから!」
そう言って立ち上がった奴の鼻の穴からはダバダーと止め処なく血が流れている。
「ムリすんなっ!!」
うわー!大丈夫かこいつら。
スポ根漫画の読みすぎなんじゃないのか。
その後も、
「ワタァァァァァッ!!」
空振り。
「チェァァァァァ!!」
当てる前に飛んできたボールにより撃沈。
「アチョォォォッ!!」
空振って自滅。
「キェェェェェィ!!」
誤って近くの味方を撃墜。
何も反撃しないうちに、どんどん人数だけが減っていく。
味方ながらこっ恥ずかしすぎる。
っていうか、誰か止めてやってくれ。
こいつらの仲間だと思われたくないんですけど。
「――お前らいい加減にしろ!」
他人の行動如何については我ながら寛容なつもりだが、
さすがにこれには俺もキレた。
それにこれ以上無駄に犠牲を増やし続ける訳にはいかない。
「夢見てんな!目を覚ませ!
お前らは一生掛かってもブルースリーにはなれねぇ!」
あれは伝説なんだ。レジェンドだ。届くはずない。
しかし時は既に遅し。
いつの間にかヌンチャク愛好家チームは俺一人だけになっていた。

