Fortunate Link―ツキの守り手―



「………なっ」

「まぁ、私としてはむしろそのほうが嬉しいんだけどね」

怯んだ俺に、白石さんは百戦錬磨の策士の如く悠然と微笑んだ。

「どうする?シュン。
別に私はどっちでもいいんだけどー」

もはや余裕の構えだ。

「………」

俺はうぐぐ…と拳を握りしめた。

畜生。うまい具合に奴の手の上で転がされとる…。

だが、大人しく彼女の条件を呑むか、呑まずにデートに付き合わされるか…。
二者択一。どちらかを選ぶしか手が無いというなら…。


「…くっ。
分かったよ」

苦渋の選択。

「参加すりゃいいんだろ、参加すりゃ!
参加してやるよ畜生!」

やけくそで条件を呑むより他に手立ては無かった。

すると白石さんはにんまりと笑った。

「さすが私のシュン!
シュンならそう言ってくれると思ってたわ」

「ちょっと待て。
誰が!いつ!あんたのものになった?!」

「ふふふ。照れちゃって。
まぁいいわ。そろそろ始まるみたいだから来て」

そう言って白石さんは、グラウンドの隅の、人が集まり始めてる方へと俺を案内した。