白ではないらしい
...残念
私の友だち、安形 美里ちゃんの名前があったのに離れたみたい
「ゆーうり!離れちゃったね」
「うん......。私ついてなさすぎる」
「落ち込まないで、ね?敵になっちゃったけど出る種目同じにしよ?」
励ましてくれる彼女が追加で一言
「それにそっちは柊哉がいるからね!安心してればいいのよ」
彼がいるから余計に心配してるんだよ...なんて彼女には口が裂けても言えない
だって私、桜侑里より美里ちゃんは彼らに近い
彼女の次は私
美里ちゃんと友だちだから彼らと話すことも必然的に多くなってしまった
美里ちゃんは彼らと同じ中学校出身で尚かつ部活のマネージャー
私はマネージャーなんて到底できないし、他の部活にも入っていない
でも、手が足りないときには美里ちゃんのマネージャー仕事を少し手伝ったりしたこともある
「あ、見てみて。柊哉から来てるよ」
彼女に言われて気づいたスマホの通知
柊哉くんから『頑張ろうな』とグループにメッセージが届いていた
チャットメンバーはもちろん、美里ちゃんと柊哉くんと智哉先輩そして私
『白も負けないんだから!』と目の前にいる彼女が送っている
『青とかついてなさすぎ』とどんよりしたスタンプを送ってきたのは智哉先輩
みんな返信が早いよ
結局なやんだ末に私が送ったのは、『各チームで頑張ろうね』という無難なもの