「······ということで、決定しました!」


体育委員の嶋多(しまだ)くんが黒板にプリントを磁石でとめてくれている


「私たちのクラス2年3組は、白とオレンジです。」


クラス分け説明をしてくれているのは、野田(のだ)さん


私たちの学校はひとクラス40人
文化祭の時はクラス単位だけど、体育祭は縦割り


ひとチーム120人は多いからクラスを2分割にしてからグループ編成を行うらしい


「白は、1-3①・2-3②・3-1②。オレンジは、1-4②・2-3①・3-2①になりました。」

「きゃーーー!!!」

「私オレンジがいい」

柊哉(とうや)くんに会えるの?!」

「のだっち引き強くてありがたい!」

一気に教室中は大騒ぎ
主にはしゃいでいるのはクラスのなかでも目立つ女子たち


その理由として挙げられるのが、柊哉くんこと呉澤(くれさわ)柊哉がいるから


彼は校内でトップクラスのハイスペック男子のひとり
私たちよりひとつ下の後輩になる


「嶋多くんがとめてくれた紙がグループ表になってるから必ずみんなチェックしててね!」

「のだっちー、智哉(ともや)先輩は?」

すかさず誰かが野田さんに問いかける