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「ばか。」

手紙は二枚目に入った。

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俺ずっとさ、
ひとりになりたいってつぶやいてた。
でも本当はいつだってひとりじゃなかった。

いつもどこにも華波がいた。
どこかにいた。

心にいた。
頭にいた。

俺が思うにはさ、
悩んでるときはなにかに
気がついていないだけだと思う。

自分にとってなにが一番大切かって、
病室から星みながら考えた。
最初に浮かんだのは華波の笑顔だったんだ。

大きくなれてよかった。
ここまで生きれてよかった。
華波に一度でも好きになってもらえてよかった。
生まれてきてよかった。

華波は新しい恋をしろよ。
ずっとー…ずっと…。

でもさ。俺のワガママ聞いて。

お前は一生俺のもの。

     京平。

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